ブータンは中国のチベット自治区とインドの間に挟まれた小さな国。そして、ヒマラヤにある内陸国です。

美しい内陸部のブータン

ブータンは中国のチベット自治区とインドの間にあるヒマラヤの小さな国です。見事な自然の景観に加えて、ブータンのイメージとは、大きな隣国とは明確に区別された強い文化と伝統があいまった王国ということです。ブータンは世界で唯一のバジラヤ仏教国家であり、この伝統の深い教えは、依然として十分に残っており、人生のすべての側面において強い影響力を与えています。その自然で素朴な環境と調和のとれた社会が現存する小国、ブータン王国は「最後のシャングリラ」と呼ばれています。

Understand

ブータンは文化的にも環境的にも珍しい国です。ヒマラヤ山脈の高いところにあり、世界で最後の仏教王国です。ブータンは国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)という哲学を発展させました。これは、国の発展は、国民総生産(GDP)のみに基づくのではなく、国民のしあわせを総合的に判断して測定されるというものです。

ブータンの多くで自給農業にて生活が行われており、第三世界の国と呼ばれることもあります。土地は肥沃であり、人口が少ないことも特徴です。それに加えて、現在は無償で教育が行われており、すべての市民は基礎的な医療を無償で受けられます。また、タバコ製品の販売は禁止されており、公共エリアでの喫煙は罰金を科せられた犯罪です。

ブータン

ブータン王国の主な収入源は、観光、水力発電、農業です。

伝統的な文化がいまだに現存しています。1999年の国によるテレビとインターネットの開放が大きな影響をもたらし、現代の日常的な文化は主にバーと、スヌーカー(ビリヤードのようなもの)ホールに集まっています。その結果、注目に値する現代美術、演劇、音楽はほぼ生まれていない状況です。

文化的に、ブータンは仏教徒でありドンカ語を母語とします。(ブータン東部の主要言語であるSharchopkhaなどの地域的なバリエーションはあります)。また、一般的な民族衣装と建築様式もあります。ブータン人は、主にNgalops(西ブータン人)、Sharchops(東ブータン人)、Lhotshamphas(南ブータン人)、で構成され、それぞれネパールのグルカにルーツを持つ人々でです。Ngalopsは、主に、西部に住むブータン人で構成されています。彼らの文化は、チベット北部の隣国と密接に関係しています。

ヒンズー教徒であるネパールからの移住者たちによって、ブータンの独特の文化が脅かされる危険が過去に発生しました。何世代にも渡ってブータンに住んでいた方々でも、ネパールの難民キャンプに無国籍者として追放されたり、土地から逃げることを選択する人々が現れたのです。

Gross National Happiness

「しあわせ」はブータン発展の重要な指標です

国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)という考え方は、ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王が生み出したものです。彼はインドと英国で学び、単なる経済的成功が必ずしも幸せな社会を創るわけではない、ということに気づきました。その結果、1974年の戴冠式の後、若い国王は国を統治するために新しいガイドラインを作成する考えを提唱し始めました。ゆっくりとこのアイディアが形作られ、1998年にGNHの指標が確立されました。GNHは「国民総幸福量」を意味し、以下の4つの目標で定義されています。経済の成長と発展の促進、文化的な遺産の発展・保存・促進、環境の持続可能な利用、良好なガバナンスを確立、以上の4つです。GNHの概念は多くの国際的な称賛を受けており、観光客を集める大きな牽引役となっていますが、旅行者の方々には、その考えはまだ初期段階であり、国にGNHの成果が目に見える形になっているのは、ごく一部であることをご理解いただいて出かけられることをおすすめします。

2011年7月19日に、ブータン王国は、「幸福:開発への全体的なアプローチに向けて」と題する決議を68カ国と共に共同発起国となり、193カ国からなる国連総会で採択されました。その決議に続き、ブータン王国政府は2012年4月2日にニューヨークの国連本部で「幸せと幸福:新しい経済パラダイムを定義する」という首脳会合に招集されました。この会合は、経済的、社会的、環境的な目標を効果的に調和させることで、新たな幸福と持続可能性に基づく経済的なパラダイムを実現するというビジョンの次のステップとして開始されました。この会合の後も、ブータンは引き続き決議の擁護者であり、国際的にこのコンセプトを積極的に推進しています。

Learning

仏教

ブータンの仏教

  • どの僧院でも仏教の修行を受けることができますが、仏教哲学に関する議論は、khenpos(高度に修行を受けた僧)やshedra(仏教の大学)のloppons(教師)と相談するのがいいでしょう。例えば、ジャカルにあるLhodrak Kharchhu僧院や、ティンプーにあるTango僧院、DeothangにあるChokyi Gyatso研究所などです。
  • Deer Park Thimphuでは、毎週の瞑想セッションを含む、様々な法典に関連するイベントを首都で開催しています。

製織 – ブータンの織物は、ユニークなデザインと高品質であることから世界中で賞賛されています。また、TrashigangのKhalingには製織センターがあります。